今回詳細するのはBBQ CHICKENSの「Fine Songs, Playing Sucks」
このバンドはHi-STANDARDのken yokoyamaがギターとして活動しているバンド。
アルバムタイトルは「名曲を演奏したらくそになった」というもの笑
このへんもBBQ CHICKENSらしいユーモアになっている。
アルバムのタイトルどおり、全曲カバーでつくられている。15曲が13分で終わるというスーパーショートチューンだ。1曲平均1分を切るスピード感でアルバムは進行されていく。最後の2曲については、それぞれ14秒・9秒の曲になっている。ショートチューンになじみがない方からすると衝撃的な短さだろう。
YouTubeでは公式にライブ映像がアップされているが、激しさが伝わってくる。ステージに上がってくる客が多すぎて無法地帯だ。前方の鉄柵もはじめから撤去されており、ステージに上がってダイブすることが前提でつくられているステージ。
ライブ中に骨折したお客さんもいるという話も聞いたことがある。この激しさがファンにとっての魅力のひとつだろう。それにしてもプロレスのようにダイブしていく人、すごいな笑
かれらのライブでのトレードマークはつなぎ衣装。そしてマイクはバイブになっている笑
アルバム紹介:Fine Songs, Playing Sucks
そしてこのアルバム、カバーアルバムですがほとんど原型をとどめていません。荒々しくカバーしすぎて原曲を知っている人でもわからない曲もあるんじゃないかな。
まさにアルバムタイトルどおり、「Fine Songs, Playing Sucks」というわけなんです。どんな名曲たちも彼らの手にかかれば、激しさをおびて別の曲のように仕上がるのです。
原曲が好きな方にとっては賛否両論かもしれませんが。どんな曲をカバーしているかはこんな感じです。
- Symptom Of The Universe:Black Sabbath
- If The Kids Are United:Sham 69
- I Want It That Way:Backstreet Boys
- Sesame Street Theme:The Kids
- Day tripper:The Beatles
- Like A Virgin:Madonna
- One More Time:Daft Punk
- Getchoo:Weezer
- Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini:Brian Hyland
- Territorial Pissings:Nirvana
- Buffalo Soldier:Bob Marley
- Middle:ROCKET FROM THE CRYPT
- Bonded By Blood:Exodus
- Pretty Woman:Roy Orbison
- Evil Dick:Body Count
ビートルズ、マドンナ、ボブマーリーなどさまざまな有名アーティストのカバーをしている。Buffalo Soldierはスピード感がでることで、テンポの気持ちよさが伝わってくる。レゲエの神様ボブマーリーも、こんな風にアレンジされるとは思ってもいないでしょう。
MVにもなっていたが、セサミストリートのテーマ曲をカバーしており、BBQ CHINKENSらしい遊び心がみえる。MVではメンバーがセサミストリートの着ぐるみを来て演奏していた。(公式YouTubeではアップされていませんでした)
ダフトパンクの「One More Time」や、ウィーザーの「Getchoo」などは、一度きいただけでは原曲が全くわからないレベルでアレンジがされている。特に「One More Time」は、何%の人が原曲にきづくんだろう?ってレベル。
このアルバムは数々の名曲のショートチューンカバーを楽しむのはもちろんなのだが、このアルバムではじめて知った原曲があれば、それを聞いて楽しむのもオススメだ。
ちなみに、BBQ CHICKENSの横山健は自身の他のバンド(Hi-STANDARD・ken yokoyama)でも、多くのカバーソングをリリースしている。僕はHi-STANDARDがきっかけでBBQ CHICKENSを聞くようになりました。好きなアーティストから、関連した別のアーティストを楽しめるようになるのも音楽のいいところですね。
こんな人にオススメ:Fine Songs, Playing Sucks
それではまとめです!
このアルバムはこんな人にオススメです。関連してオススメできるCDについても参考にしてみてください。
- ショートチューンが好きな人
- カバーアルバムが好きな人
- ken yokoyamaの他バンドでのサウンドに興味がある人